ドイツの美容室で働いて知ったリアルな12の美容室事情
こんにちは!ドイツのフランクフルトの美容室で約2年間スタイリストとして働いてきた、旅好き美容師Leleleです。
ドイツの地元の美容室で2年間働いて知ったリアルなドイツの美容室事情を紹介していきます。
これから海外で美容師として働きたい、特にドイツで働きたいと思っている人に参考にしてもらえたら嬉しいです。
ドイツのフランクフルトの美容室で働いて知ったリアルな美容室事情
お客様の99%は英語を話せる
フランクフルトの美容室での勤務中、ほとんどの会話を英語でしていました。
理由は、私がドイツ語を流暢に話すことが出来なかったのと、美容室のオーナーもお客様も、みんな英語を流暢に話すことが出来たからです。
私がドイツ語を話していた場面は、
- お客様のご来店、第一声
- 電話の受付
- お客様が英語を話さない(話せない)とき
のみでした。
むしろお客様の中には、ドイツ語を話すことが出来ない人もたくさんいて、英語を話すということを有難がられることも多くあり、ドイツ語を話せない私には、とても働きやすい環境でした。
これは私がドイツのフランクフルトで働いていたから、というのが大きいかもしれません。
フランクフルトは、欧州中央銀行(ECB) の本拠地があり『金融の街』として知られていて、世界各地から赴任でフランクフルトに住んでいるという人も多く、とても多国籍な街です。
なので、この項目はドイツのどの美容室でも言える項目とは言えません。。
代表的な都市、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンでも英語が通じる人は多いですが、都市部から離れた田舎町などではドイツ語での会話が必要になると思います。
写真を見せてくる人はほぼゼロ
日本では特に、最近ではSNSなどで事前にしたい髪形や色の写真を見つけて見せてくれる人が9割ですが、フランクフルトで仕事をしている2年間、また、オーストラリアでの勤務1年間を合わせても、写真を見せてくれたのは数えられるくらいのお客様だけでした。
オーダーは『毛先伸びた分〇cm切って』というオーダーが多く、スタイルチェンジをする人が少なかったように思います。
多国籍文化なので、髪質、髪色も個人差が大きく、日本のように『流行りの髪形』というのが明らかにあるのと違って、『それぞれの好きなヘアスタイルをそれぞれのヘアで楽しむ』といった印象でした。
髪をすくのはアジア人だけ?
日本では髪を切るとき、髪をすかない人はいないと思います。
これが、ドイツでは特に白人の人の髪の毛はすかずに終わることも少なくありません。
私がまだフランクフルトで働き始めたころ、カットですくことは当たり前だった私は、すく前に「髪をすきますか?」とお客様に聞くと、「すく?!」と驚かれ、今まですいたことのなかったお客様は、「少しだけすいてみる」という人もいれば、「すかない」という人もいました。
実際に、何度もさせてもらっていると、すかない方がいい髪質の人も多くいました。
日本人やアジア人と比べて、繊細で赤ちゃんのような毛質をしている人が多く、すかずにいい感じになります。むしろ、すかない方がいい髪質の人は、すいてしまうとそこから髪同士が擦れてダメージを受け、髪が痛んでしまうのです。
これは逆を言うと、日本人、アジア人がドイツの現地のヘアサロンに行くと、髪をすいてもらえないこともあるということです。私の働いていたオーナーもセニングはもっていましたが、ほぼ使っていませんでした。
ドイツで美容室に行くなら、アジア人、日本人が働いている美容室、また、男性はトルコ系の散髪屋さんに行くと、日本人の髪質をわかった美容師さんに出会えることができるでしょう。
美容師とお客様との関係は対等
これはフランクフルトで働いていて、とても強く感じました。
日本では、『お客様と美容師』という立場がはっきりしていますが、フランクフルトでは、お客様と美容師に変わりはないのですが、それ以前に『人と人』であるということを感じられました。
日本の『おもてなし精神』は海外でもトップクラスで知られていますが、そのため、お客様の期待度も高いのです。なので、日本のサービスに慣れてしまっている日本人は海外行くとがっかりするケースも多く耳にしました。
この『人と人』の関係性が、私にはとても心地よかったです。
チップ文化
日本では馴染みのないチップ文化。
海外旅行に行くと、いろいろな国でチップ文化があり、どれくらいチップを渡せばいいのかわからず困惑してしまうこともあると思います。
ドイツはカジュアルなチップ文化があり、ほんのありがとうの気持ちをレストランやホテルでチップで渡します。
そして、美容室もチップをもらえる場所の一つです。
受付、お金を払うところにちいさなチップボックスが置いてあり、チップを入れてくれます。
私の働いている美容室では、スタイリストごとにチップボックスがあり、自分がもらったチップはすべてもらえていました。
日本ではないチップ文化、チップでお客様の満足度が測れるわけではないけれど、『目に見えるお客様からのありがとうの気持ち』と、私はこのチップ文化が好きでした。
自分がチップをもらえる立場だったのもあって、チップを払う立場になると少し多めにチップをする癖がつきました。
日本のサービスはやっぱり素晴らしい
フランクフルトでサービスをする側で、日本で染みついた仕事の仕方をしていると、とても喜ばれたと経験からです。
お席のご案内の仕方、お釣りの返し方、カードの渡し方、日本では当たり前の動作や心遣いがていねいで日本のサービスを感じ、喜んでもらえていました。
日本のシャンプー文化(技術)は素晴らしい
日本では美容師として働き始めて一番に練習することが、お客様の頭を洗うシャンプーです。
すべての技術にテストがあり、『気持ちいいのシャンプー』ができるようになるまで、毎日仕事終わり、時には仕事前から練習を重ねて、テストに受かってからもひたすらシャンプーをする日々が続きます。
日本では、美容室での『シャンプー』はとても大事な技術の一つなのです。
それが、海外の美容室では、シャンプーはただ頭を洗うことであって、気持ちよさ、心地よさは求められていません。
シャンプー台も、日本では心地よさが追及されて、『寝られるシャンプー台』が一般的ですが、海外では、『首が痛い』『椅子は動かない』シャンプー台ばかりです。
なので、フランクフルトの美容室で、日本で学んだ『気持ちいいシャンプー』特に、ヘッドマッサージをお客様にすると、とても喜ばれました。
ドリンク提供にアルコール
フランクフルトで働いて驚いたことの一つですが、お客様に瓶ビール(ドイツではビールは瓶で売られているのが一般的)を提供していました。
私の働いていたサロンではありませんが、常備していて、お客様が要望すれば出しているところもありました。
めでたい日には、シャンパンも。
そんな美容室で働けて幸せでした。
毎週日曜日は定休日
毎週日曜日は美容室の定休日です。
というより、ドイツで日曜日に開いているのは、カフェやレストランくらいでスーパーマーケットも閉まります。
土曜日は、お昼の15時で仕事は終わりだったので、土曜日も半日だけの勤務です。
働くときは、働く!!休む時は休む!!といった、メリハリのある勤務体型で、とても働きやすくプライベートも充実しました。
ただ、日曜日にスーパーマーケットが閉まってしまうのは、土曜日に買い忘れたものがあると、日本のようにコンビニが無いので、しまったーーー!!!!となりますが。
そんな不便さも私はありかなと。
口コミが広がりやすい
これは海外で働く美容師ならではの項目です。
日本のお客様が全くいない現地の美容室で働きましたが、2年後にはありがたいことに日本人のお客さまでいっぱいになっていました。
フランクフルトは、住んでいる日本人がたくさんいるのに対して、日本人のいる美容室が2,3件のみでした。
なので、美容室を探している人がとても多く、あっという間に口コミで広がってたくさんの日本人にご来店してもらえました。
ペットといっしょに美容室
ドイツでは、美容室だけでなくレストランやカフェにも犬といっしょに行きます。電車にも乗ります。
私も、小さいときから犬を飼っていましたが、しつけができていなくて散歩では引っ張りまわされるし、できることといえば『お手とおかわり』くらいだったことを思うと、とても上手にしつけをされています。
ドイツの街を歩いていると、たくさんの犬がリードも無しで散歩している姿や、レストランやカフェでは飼い主が食事をしているテーブルの下でおとなしく座って待っている姿をよく見かけます。
ドイツの美容室にはエアコンがない!?
ドイツは日本よりも涼しい気候のため、美容室だけではく、古い建物、小さなお店にはエアコンが設置されていないところがほとんどでした。
ただ、近年は温暖化でかドイツの夏も暑く、私が働いていた2018年には初めて扇風機を購入して美容室で回していました。
日本では、夏にエアコンのない美容室って考えられないと思いますが、家にもエアコンが設置されていないところが多いです。
その反面、冬は-10度が続くなど寒いところなので、暖房設備はとても整っていました。
まとめ
いかがでしたか?
今回挙げたリアルな美容室事情は、美容室のことだけじゃない項目もありますが、
どちらが働きやすいか、人それぞれ違うと思いますが、ドイツで働いてみたいと思っている人の参考に少しでもなっていると嬉しいです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!
これからも、海外生活で得た情報などを更新していきます!!
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